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「硫黄泉」の特徴

 「硫黄泉」の特徴

温泉の特異作用が硫黄によるものと判断されたものをいいます。
遊離炭酸ガスや硫化水素を含有しない「硫黄泉」と遊離硫化水素や炭酸ガスを含有する「硫化水素泉」の2種類があります。
卵の腐ったような匂いがする硫化水素ガスに触れた鉄・銅・錫等の金属は、酸化して黒くなるので装飾品は外して入浴したほうが無難です。
換気の悪い浴場では硫化水素ガスで中毒を起こす場合があるものの、「痰の湯」といわれるとおり、このガスは痰を出やすくするので慢性気管支拡張症等に、また、炭酸ガスと同様に末梢毛細血管を拡張させるため、動脈硬化症やしもやけ、頸肩腕症候群等にも良いです。
心臓の冠状動脈、脳動脈も拡張させるので心臓疾患にも応用されます。
また、 硫黄泉は、解毒作用があるため、金属中毒や薬物中毒にも利用され、慢性皮膚病、慢性関節疾患、慢性関節性リウマチ等にも良いとされます。
さらに、皮膚の角質を軟化溶解するので、角化症、慢性湿疹、苔癬(たいせん)、慢性膿皮症等の皮膚病のほか、寄生虫の疥癬(かいせん)にも効果があります。
ただし、硫黄泉は、浴用・飲用とも、身体に強い変調作用を与えるため、病弱者・高齢者などはなるべく避けたほうがよいでしょう。
また、皮膚や粘膜の弱い人は湯あたりや皮膚炎を起こしやすいので注意が必要です。

この硫黄泉は、ゆで卵の腐ったような臭いがし、もっとも温泉らしい泉質だと感じられます。

 「硫黄泉」の特徴を一言でいうと

「生活習慣病の湯」
(動脈硬化、高血圧、高血糖などに効く)

 「硫黄泉」の浴用の効能

硫化水素泉の湯気を口から吸入すると痰の切れが良くなる効果もあります。
慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、痛風、便秘、筋・関節痛、痔などに効果あります。


 「硫黄泉」の飲用の効能

糖尿病、痛風、便秘などに効果があります。

下痢の時は飲用しないでください。

 「硫黄泉」の禁忌症

浴用禁忌として、皮膚、粘膜の過敏な人には向きません。特に光線過敏症、高齢者の皮膚乾燥症(硫化水素型のとき)には注意ください。乾燥肌の人には向きません。

 泉質別効能早見表

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 泉質・効能別全国温泉地リンク集

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