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「分割浴」他各種入浴法

 分割浴

「半身浴」は心臓に負担をかけずに長く温泉につかれるすぐれた入浴法ですが、他に、心拍数を急上昇させることなく血流量をアップさせ、体の負担をおさえた入浴法に「分割浴」があります。

短い時間入浴し、浴槽のそばで休憩し、また入浴を繰り返すというものです。
「反復浴」とも言います。


簡単でわかりやすく、体に負担をかけない「分割浴」

「3分間の入浴⇔休憩」を3回繰り返す




時間にこだわったモデルケース

【1】理想的には、水温を39〜40℃に保つ。
ただし、一般的な温泉のように42℃前後の泉温でももちろん「分割浴」は可能。
むしろ、熱い湯による体への負担を軽減するので理想的。


【2】末端から順に「かけ湯」をする。


【3】5分間の入浴。


【4】3分間の休憩。


【5】8分間の入浴。


【6】3分間の休憩。


【7】3分間の入浴。


「全身浴」の場合は、1回の入浴時間を短くした方がいいです。
苦しくなったら「半身浴」にしたり、休憩したりと、“体と対話”しながら入浴しましょう!


 温冷交互浴

温度変化の環境に体が耐えられるよう積極的に訓練する目的で、3分程度の温水(38度C以上〜熱く感じる温度でよい)入浴と20秒〜1分程度の冷水(25度C以下/18〜20℃くらいが適当)入浴を交互に行います。

最初は我慢できる温度から始め、徐々に温度差を広げていってください。これを3〜5回おこないます。


抹消血管が拡張し、血行がよくなるため、乳酸などの疲労物質他老廃物を排出しやすくするので、疲労回復に大きな効果が現れます。
全身浴でおこなうと心臓に負担をかける恐れがあるので、「足浴」でおこなうと効果的です。
温水は、腰浴、半身浴、全身浴でもかまいません。
心臓に負担をかけないために、冷水は必ず足(脚)など体の末端のみにしましょう。

  
 温水は全身浴でもOK!冷水は「足浴」など「部分浴」で!

「温」で終わるか、「冷」で終わるかは・・・

●寝る前、寒いとき、慣れていない人は、「温」ではじまり「温」で終わる。
●寒くないときは、慣れてきたら、「冷」ではじまり「冷」で終わる。


初心者は3回繰り返す。
慣れたら5回が適当。
限度は7回。


 「足浴」による「温冷交互浴」

「足浴」による「温冷交互浴」は大変効果的です。
温冷刺激により抹消血管を広げ、疲労物質(老廃物)の乳酸を体外に排出する作用により疲労を回復させます。

この温冷交互浴は足裏マッサージのような効果があります。
足裏マッサージはツボ刺激と間違われがちですが、実際には「反射区」というものを刺激します。
足裏には、体の各個所に対応した「反射区」があります。
体に具合の悪いところがあると、その個所に対応した足裏の反射区の血管に老廃物がたまります。これをマッサージにより体外に排出しようというのが足裏マッサージです。

この反射区は足裏のみならず手など全身に存在します。
中でも、足と手に集中しているのです。
そこで、部分浴の一つ「手浴」で「温冷交互浴」をするのも効果的です。

このような「温冷交互浴」の原理から、血液中の老廃物を体外に排出するために、水分を多く摂ることが大切です。是非、「温冷交互浴」をお試しください。
「疲労回復」とともに、「万病予防」の入浴法と言っても過言ではありません。



温冷交互浴のポイント


【1】「足浴」「手浴」だと手軽におこなえます。

【2】これと併せて、1日に水を1.5リットル程度摂りましょう。
入浴前後、就寝前後はじめ、喉が渇く前に飲むのがポイントです。
一気に多量に飲むのでなく、1回150
CC程度を目安に、こまめに飲みましょう。
体に必要な水分補給という意味だけでなく
、老廃物の排出を助けます。

【3】「温」で終わるか、「冷」で終わるか?

☆寝る前、寒いとき、慣れていない人は、「温」ではじまり「温」で終わります。
☆寒くないときは、慣れてきたら、「冷」ではじまり「冷」で終わります。

【4】回数
初心者は3回繰り返します。
慣れたら5回が適当です。
限度は7回です。


【5】温度は?
温:38℃以上。熱く感じる程度。
冷:25℃以下。18〜20℃程度の水道水と考えるといいでしょう。


「足浴」なら読書もOK!

 露天風呂と「頭寒足熱」

「半身浴」の項でも書きましたが、頭を冷やし、足(下半身)を温める状態を「頭寒足熱」(ずかんそくねつ)といって、理想的な健康法の一つです。
露天風呂での入浴はまさにこれにあたります。

広い浴槽で手足をのばし、この効果を味わってみてください。

※なお、寒い日は外気温と風呂の温度差により血圧急上昇などの危険を招く場合があるので、内風呂がある場合は、最初に内風呂で温まってから露天風呂に入りましょう。



露天風呂は気持ちの良いものです!

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