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意外な入浴法うんちく | ||||||
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かけ湯は、体の汚れを落としてから入浴するマナーと思われがちですが、風呂の温度や温泉の刺激に体を慣らすための大切な意味があったのです。 これで、入浴中の脳卒中、心臓発作が防げるのです。 手・足など心臓の遠くから肩に向かって「かけ湯」をしましょう。 これで、入浴中の脳卒中、心臓発作が防げるのです。 また、入浴前に石鹸やボディソープでゴシゴシ体を洗うのは控えましょう。温泉は、普通のお湯より刺激が強いので、角質をとってしまうと温泉の刺激に負けることがあります。 股だけ洗う人がいたら、マナーは素晴らしいけど、「かけ湯」の意味を知らない、いきなり肩からお湯をかける人がいたら、水戸黄門の由美かおるのイメージを「かけ湯」と思い、「かけ湯」の本当の意味を知らないと思ってください。
タオルを浴槽につけないために頭にタオルをのせている人を見ますね。いかにも温泉らしい光景です。 しかし、これには他にも意味があるのです。 小さく折りたたんだ乾いたタオルを頭にのせると、タオルが落ちないように知らず知らずに首や肩が緊張し、肩こりの原因にもなりかねません。 のぼせやすい場合は、頭を冷やすために、冷たい水をしみこませたタオルを頭全体を覆うようにのせるといいですよ。 露天風呂は気持ちの良いものですが、冷たい外気と熱いお湯の温度差により血圧を急に変わるので、この場合は、熱いお湯をしみこませたタオルを頭にのせます。 また、「かけ湯」の後に頭から「かぶり湯」をしてから入浴されることをおすすめします。この「かぶり湯」は、立ちくらみ防止にもなります。 寒い日の露天風呂は特に温度差に注意しなければなりませんので、露天風呂に入る前に内風呂で温まるというということも大切です。 のぼせには冷たいタオルを頭に、立ちくらみには熱いタオルを頭に、と覚えてください。 しかし、実際には「立ちくらみ」なのか「のぼせ」なのかわからないことが多いので、そんな時は、十分な「かぶり湯」をして、その後、頭に冷たいタオルをのせてください。 「頭寒足熱」という言葉があるとおり、体はあたためて、頭は冷やすのがいいのです。 実践的なタオルの使い方をまとめますと・・・ ●内湯と夏の露天風呂は「のぼせ防止」のために、頭に水で濡らした冷たいタオルを頭にのせましょう。 ●冬の露天風呂は「頭の保温」のためにお湯に浸けた温かいタオルを頭にのせましょう。
温泉には、体の角質をとったり毛穴の汚れをとる効果があるものが多いです。 特に、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉、アルカリ性単純泉にはこの効果が高いです。 この効果に加え、体をゴシゴシタオルでこするのは逆に肌をいためることになります。 そこで、体はボディソープを手で取りそのまま手で体を洗いましょう。 入浴前に体を洗う人がいますが、温泉では「かけ湯」で温泉に体を慣らしつつ汚れを流す程度にして、まず入浴してください。角質が落ちやすい状態になり、体を刺激の少ない手で洗う状態をつくることができます。 42度程度の温泉の場合は、下記を目安にしてください。 【1】温泉で「かけ湯」 【2】3分程度の入浴 【3】頭を洗う 【4】3分程度の入浴 【5】ボディソープや石鹸を手で泡立て、そのまま体は手で洗う 【6】3分程度の入浴 【7】湯口の新鮮な温泉で「あがり湯」
上記にならい、もちろん顔も手で洗います。 まず温泉で顔を洗ってみてください。 湯口から桶で温泉をとりそのまま何度か手で洗えばよいでしょう。 これで、毛穴の汚れをとったり、角質をとる準備が整います。 そして、洗顔法ですが、強くこすると汚れがもう一度毛穴につまるので、手で洗顔石鹸を泡立てましたら、やさしくやさしく触る程度に洗顔します。 これで美白美人のできあがりです。 自宅でこの効果を得ようと思ったら、42℃以上の熱いタオル(蒸しタオル)をしばらく顔にあててから、この「やわらか洗顔」をおこないましょう。 詳しくは → 美人入浴法
温泉からあがるときシャワーを浴びる人を見かけますが、これではせっかくの温泉成分が流されてしまいます。 温泉は、3時間も皮膚からの浸透効果が持続するのです。 どうせ「あがり湯」をするのであれば、温泉湯口から桶で温泉をとり、適温に冷ましてからお使いください。 体を拭くタオルもこのようにして桶にとった温泉につけてから絞ったものを使うといいでしょう。 体を拭くときは、脱衣場でなく浴室内で拭きましょう。 温泉達人にはバスタオルは不要なのです!
入浴後に冷たい水や麦茶を飲んでいる光景をよく目にしますね。 単純に喉が渇くから飲んでいる人が多いのでしょうが、これは、入浴による発汗で血液の粘度が上がり「ドロドロ血」になるのを防ぐ意味もあるのです。 入浴後の水分補給も大切ですが、「ドロドロ血」を防止するために入浴前にも水分を摂りましょう。 |