AKAKURA SPA Tourism Association.
HOT SPRING
【乳白色の「トリプル美人の湯」】
燕温泉の湯は「含硫黄―カルシウム・ナトリウム・マグネシウム―炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉」という長い泉質名を持っています。(源泉や分析日によって異なります)
「三大美人泉質」と呼ばれるものに、「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」があります。燕温泉の湯は、何とその3つを併せ持っている「トリプル美人の湯」なのです。
燕温泉の湯はガス性の硫黄成分を含んでいるため、時間の経過とともに白くなっていきます。この白くなるタイプの硫黄泉は血管拡張効果があります。そんなことから、末梢循環障害が適応症として認められています。ルール変更前の適応症には、「糖尿病」「高血圧症」「動脈硬化症」がありました。これはメタボリック症候群として見られる症状であり、生活習慣病の症状でもあります。ですから、燕温泉の湯は、「メタボ予防の湯」「生活習慣予防の湯」と言えるでしょう。
【野趣あふれる2つの野天風呂】
燕温泉は標高1,150mのV字渓谷という環境にあり、秘湯らしい情緒があります。燕温泉街に足を踏み入れるだけで、プ~ンと硫化水素の香りがし、温泉への期待が高まります。
燕温泉は日本百名山「妙高山」の登山道の入口でもあり、風光明媚な地です。大田切渓谷には、日本滝百選の「惣滝」があります。
その惣滝の展望スポットに行く途中に、野天風呂「黄金の湯」があります。紅葉シーズンになると、木々の葉が黄金色に輝いているように見えるので、そのように名付けられています。
また、「河原の湯」という混浴の野天風呂もあります。そこに行く道中は、大田切渓谷の絶景が広がります。断崖絶壁の渓谷の道を歩くと、通称「そうめん滝」と呼ばれる細い滝があり、その先には吊り橋があります。吊り橋の上には時折霞がかかる山があり、仙人が住んでいそうな雰囲気です。その吊り橋を渡り、川沿いの細い道を通り抜けると、青みがかった乳白色の湯が目に飛び込んできます。「河原の湯」への道中は、まさに秘湯を思わせるものであり、湯に浸かると自然と一体化したことが実感されます。
全国の温泉愛好家垂涎の温泉地です。
※冬季は閉鎖しています。また豪雪地域のため、雪害で入浴できないこともありますので、お気をつけくださいませ。