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スポーツの記録が伸びる入浴法

 はじめに

この「スポーツの記録が伸びる入浴法」は、2004年2月、赤倉温泉での全国中学校スキー大会開催の際、選手の皆様に「温泉ソムリエが教える!スキーの記録が伸びる入浴法」として提供したものを改題したものです。
スポーツをされる皆様はご活用くださいませ。


 基本的な考え方

入浴によるコンディションづくりは、【1】練習の疲れを入浴で解消すること、【2】準備体操に温熱効果を利用すること、【3】レース前に入浴による疲れを残さないことがポイントです。
入浴は意外と消費カロリーが高いものです。
10分間の入浴は、20分のジョギング、50分のウォーキングの消費カロリーに相当します。「入浴疲労」に注意です。
これらのポイントに基づき、レースの記録が伸びる入浴法をお伝えします。


 練習(レース)の前の
 準備体操の補助に入浴

寒いと準備体操で体を温めるには時間がかかります。
そこで、入浴により体を温めると準備体操の補助になります。
また、練習前に足だけお湯につける「足浴」は疲労を予防できます。

運動した後は、筋肉が収縮します。

これが疲労の原因になりますので、運動後はストレッチが必須になりますが、入浴で体を温めますとこのストレッチ効果が持続しやすいのです。

そこで、レース前の「入浴+ストレッチ」の組み合わせもレースまで効果を持続しやすい準備運動となるのです。

ただし、レース前の入浴は「入浴疲労」を残さない程度にしましょう。

また、湯冷めには十分注意しましょう。

「入浴疲労」になるかならないかの目安は、「汗」」です。
汗をかく状態は、入浴疲労を起こしている状態です。
老廃物を排泄するために、汗をかくことを目的とした入浴法であればいいのですが、スポーツ前は、額が軽く汗ばむか汗ばむ以前に風呂から上がりましょう。
これが、「湯冷め」を防ぐことにもなります。

 練習後は30分以上休んでから入浴

筋肉を使った後は、疲労箇所に血液が集中し、疲労物質の排出を促進しようとします。
このとき入浴すると全身に血液がめぐり、疲労箇所の血液が分散されてしまいます。

 練習後の「温冷交互浴」

練習後の入浴法のポイントは「温冷交互浴」です。
入浴により体が温まったら、膝から下に温冷の刺激を与えます。

具体的には、お湯3分、水1分を3〜5回繰り返します。お湯で温めるときは、足だけお湯につける「足浴」でもいいですし、全身湯船に浸かってもかまいません。
水は全身にあびると心臓に負担をかけるので、桶やシャワーを利用し、膝下を水で冷やします。
これにより、抹消血管が広がり疲労物質の乳酸が体外に排出されやすくなりますので、疲れが残りにくくなります。


 入浴後の水分補給

疲労物質を体外に排出しやすい状態をつくります。
スポーツドリンク、ビタミンの多いオレンジジュース、ミネラルウォーターがおすすめです。
発汗による「ドロドロ血」を避けることもできます。


 入浴後のイメージトレーニング

イメージトレーニングは、リラックス状態でおこなうと効果的です。
入浴後15〜30分後がそのタイミングです。入浴中は体がリラックスするものの、心はストレスが高まるというデータがあります。
ところが、入浴後15〜30分でその関係が逆転するのです。
つまり、入浴しない状態より入浴後しばらくしてからの方がリラックスした状態になるということになります。

逆に悪いイメージが頭から離れない場合は、この時間に頭を空にてボーッとするのもいいでしょう。


 レース前(前日、当日)の長湯は避ける

レース前にあまり長湯をすると、「入浴疲労」が残ることがありますので、普段通りの入浴を心がけましょう。
レース前日や当日は特別なことをするより普段通りにしたほうがリラックスできます。

 普段の入浴にこんな心がけも!

入浴中に足の指を「グー、パー」してみましょう。
最近、足の指を地面につけずに歩く人が増えているそうです。
足の指が、しっかり地を踏みしめる状態をつくると、“スポーツ足”になります。
そのトレーニングが、足の「グー、パー」運動です。

詳しくは、「温泉体創」をご覧ください。





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