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温泉の42℃の楽しみ方 | |||||||
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最近、ぬるめの温泉に長く浸かるのが良いとの情報をよく耳にしますね。 しかし、日本人がもっとも気持ち良いと感じるのが42℃で、温泉地の大浴場はほとんどが、この42℃前後なのです。 また、一般家庭の水道水の沸かし湯では42℃以上のお湯は、肌がビリビリし痛みのような感覚を覚えますが、温泉にはそれがありません。 温泉地では気持ちの良い42℃の大浴場に入浴するのが醍醐味です。 そこで、ここでは、42℃の泉温にこだわった入浴法を紹介します。
脳波がα波になるリラックスした状態を入浴で得る条件は、 【1】体の芯の体温(深層体温)を1℃上昇させること 【2】心拍数の上昇を30以内におさえること です。 このためには、本来、下記の入浴法が理想的です。 ◎40℃のお湯で15分入浴 ○41℃のお湯で10分入浴 ○39℃のお湯で20分入浴 しかし、短時間で同じ効果を得ようとすると、 【42℃のお湯で5〜6分の半身浴】 がおすすめです。 42℃の温泉でも「半身浴」をおこなえば、深層体温を上昇させながら、心拍数の上昇を30以内で抑えることができます。 入浴時間は、5〜6分程度を目安に、心拍数上昇による不快感がない程度にすればよいでしょう。 このもっとも気持ちの良い42℃のお湯につかり、「ウー、極楽!極楽!」と言いながら気持ち良さを味わえばリラックスできます。そのためにも、「半身浴」にこだわり過ぎず、たまに肩まで浸かってもよいでしょう。 これが「半身浴」です!
深層体温が1℃上昇すると?波入浴法になりますが、2℃以上上昇すると血液中の血小板が変形し、血栓の危険性があります。 42℃の入浴法では、深層体温が2℃上昇するまでに不快感を得るので、これを防止できます。 一方、41℃以下の入浴では、不快感を得ることなく深層体温が2℃以上になる可能性があるので血栓に対する注意が必要になります。
入浴中は、体がリラックスし、逆に心はストレス度が高まり、入浴後15〜30分で、この関係が逆転するという説があります。 外気温よりはるかに高い42℃のお湯ではこれが顕著になると思われます。 そこで、入浴後にストレスを解消するつもりで、ゆっくり過ごすことが、入浴せずただのんびりするより良いのです。それができるのが、温泉旅館の良さです。 入浴後にぼんやり普段見ているのとは違う景色を眺めるのもよいでしょう。 入浴後、非日常の景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ぬるい湯は、就寝前の安眠入浴に適しています。 一方、熱い湯は交感神経を刺激するので、活力がわき、「目覚め効果」があります。 朝眠気をふっとばすには42度の熱く感じる程度のお風呂に入るのがいいでしょう。 ただし、朝は血圧が低く、また外気温が低いため脱衣場とお湯の温度差が大きいので、血圧の急上昇を防ぐためにも十分な「かけ湯」をしましょう。 脱衣場を暖める、浴室を熱いシャワーで暖めるのもよい方法です。
ダイエットには、42℃の熱い湯にっよる「全身浴」がよいのです。 詳しくは、「ダイエット入浴法」をご覧ください。
高血糖には42℃の熱い湯がいいと言われております。 ただし、糖尿病には、熱い湯による血圧急上昇が危険をおよぼしますので、ご注意ください。 詳しくは、「症状別入浴法」をご覧ください。 「泉温別入浴法」のもくじに戻る |