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症状別入浴法 | |||||||||||||||
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コリをほぐすには、40℃くらいのお湯につかるのが一番の解決方法です。 下記の手順で入浴すると効果的です。 【1】「半身浴」で体をあたためる。 【2】10分程度つかったら、両肩に交互にお湯をかけ(右手で左肩に、左手で右肩に)、ウォーミングアップする。 【3】浴槽に入ったまま、42℃くらいの熱めのシャワーを肩から首にあてる。水圧と水温のダブル効果。 【4】さらにシャワーを首にあてながら、首を左右交互にゆっくり回す。(強く早くは禁物) 【5】最後にシャワーを肩にあてながら、肩を回す運動をする。 5〜10回程度を目安におこないましょう。
【1】38℃前後のぬるめのお湯につかり、その浴槽の中で、左右に腰をゆっくりひねる。 【2】膝で立って、同じように浴槽の中で腰をひねったり、まわしたりする。 【3】入浴後、体が温まっているうちに、軽い腹筋運動や背筋運動をおこなう。 【4】仰向けになり、その姿勢から両膝を両手で抱え込む。 5〜10回を目安におこないましょう。
膝の痛みは、基本的には温めることで緩和されます。 その中でも入浴が一番手軽で効率のよい方法です。 温熱効果による体温の上昇、血液循環の向上で、痛み神経の緩和や関節、靭帯などに含まれるコラーゲンという結合組織を柔らかくするのです。 これに、関節を動かす運動を加えれば効果的となります。 【1】朝晩2回の入浴を心がけてください。 【2】朝湯での湯冷めを避けるため、38〜39℃の「微温浴」にて、「半身浴」「分割浴」を心がける。また、朝は、膝までをつける「部分浴」でもよい。 【3】入浴時に膝が十分温まったら、浴槽内で無理がない程度に屈伸運動をおこなう。 痛みで膝が完全に曲がらない人でも浮力があるので、曲がるところまでいってとめてもよい。 その際、滑って転ばないように膝に手をあてたり、浴槽の端を持つなどする。 10〜15回くらいを目安に、膝の具合にあわせておこないましょう。
一般的に骨粗しょう症予防には、カルシウム摂取、日光浴、散歩が必要だと言われますが、入浴も効果的なことがわかってきました。 ゆったりと長めに入浴して全身を温めると、内臓や内分泌などの機能を調整する自律神経の機能が調節されます。 すると、骨の形成を促進する「エストロゲン」をはじめ、体調を整えるさまざまなホルモンが分泌されます。 また、毎日決まった時間の入浴を続けていると、エストロゲンだけでなく、炎症を鎮めるはたらきのある「コーチゾル」というホルモンの分泌の乱れが調整され、日を追うごとに安定します。 そこで、皮膚炎や関節炎などの炎症の鎮静にも効果を発揮します。 つまり、ゆったりした入浴は、人間の自然治癒力を高めるのです。 【1】ゆったりと長めに入浴する。 【2】毎日決まった時間に入浴する。 【3】これまで紹介してきた正しい入浴法をする。 ポイントは以上です。
【1】十分に「かけ湯」をする。足から上半身にかけて徐々にお湯の温度に慣らしていく。 【2】頭からかけ湯をする。脳の血管をひろげておくことにより、血圧の急上昇を抑える。 【3】ぬるめに感じる38〜41度の湯に入浴。 【4】血液が体の末端までゆきわたるように、足の指を広げたり、手のひらや足の裏を刺激したりする。 長湯や飲酒後の入浴は禁物です。
【1】十分な「かけ湯」をする。 【2】43℃の熱めのお湯に3分くらい「半身浴」をする。 【3】浴槽からあがり、20℃くらいの水のシャワーを1〜2秒さっと全身にあびる。 【4】再び43℃程度のお湯に3分くらいつかる。
「のぼせ」は、頭に血がのぼった状態で、オーバーヒートのようなものです。 一方、「立ちくらみ」は、体の血流量が増す分頭への血流量が減るために起こる症状です。 一般的に各々の対処法は下記の通りです。 ●「のぼせ」には、頭に冷たいタオルをのせる。 ●「立ちくらみ」には、頭にあたたかいタオルをのせる。 しかし、実際にはどちらの症状なのかわからない場合も多いです。 そこで、両方を防ぐ方法として、下記を実践しましょう。 【1】入浴前の「かけ湯」の後、頭から10〜20杯の「かぶり湯」をする。 【2】入浴中に冷水のぬれタオルを頭の上にのせ、頭部を冷やす。 【3】風呂から出る前に、洗面器に入れた水に、手と足を各20秒ほど浸して冷やす。 【4】ゆっくり浴槽から出る。
「硫黄泉」「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」などの温泉は、高血糖に有効です。 42℃以上の高温浴で高血糖の人の血糖値が下がる傾向があります。 【1】42℃以上のお湯に5〜6分ほど入浴。 【2】少し休んでまた入るというのを2〜3回繰り返す。 【3】以上を1回として、1日2回おこなう。 インスリンの分泌抑制される方向に進む午後9時頃の入浴が有効です。 高血糖には入浴は有効ですが、糖尿病は血液が「ベトベト血」の状態なので、高温浴による血圧急上昇には注意しなければなりません。 入浴前後の水分の補給、十分なかけ湯、半身浴中心などを心がけ、体に負担をかけ過ぎないように注意しましょう。
42〜43℃の高温浴をおこなうことにより、胃液の分泌を抑え、胃酸を少なくし、胃腸の運動を弱めます。
「温冷交互浴」をおこないます。 【1】42〜43℃の高温浴で十分温まる。 【2】18℃くらいの水(シャワー)をお腹に一瞬かける。 これにより胃腸の動きが活発になり、酸の分泌が良くなります。
神経痛をやわらげるのに温泉は有効です。ただし、リウマチは治すのが難しい症状なので、専門医の指導を受けたいものですが、ここでは、基本的な湯治法について紹介します。 【1】全身のだるさが強い時、体温が37℃以上の時は入浴を控える。 【2】お湯の温度は39℃前後の微温浴。 【3】休憩をはさみながら、10分、15分、30分の入浴を繰り返す。 【4】回数は、1日に1〜2回。 【5】3週間以上の滞在にて、年に1、2回の割で繰り返す。
温泉には、泉質別に適応症があり、温泉成分が肌から吸収される薬理効果により各種症状が緩和されます。 くわしくは、「泉質別効能早見表」を参考にしてください。 各種症状に有効な温泉成分は、入浴時に肌から吸収されるので、できるだけ長く温泉につかったほうかよいです。 そこで、 【1】ぬるめの「微温浴」にて、ゆっくりつかる。 【2】熱い「高温浴」の場合も、「半身浴」「分割浴」などで、より長くつかる。 といったことを心がけたいものです。 もちろん、熱いお湯での交感神経優位(緊張、興奮)、ぬるいお湯での副交感神経優位(リラックス)という特徴も考慮し、症状に応じた入浴法をおこなってください。
●「部分浴」については、こちらをご覧ください。 43℃の熱めのお湯で約10分の「足浴」。 また、歩き疲れないためにトレッキング、登山、またスポーツ前の「足浴」も有効。
44〜45℃くらいの熱い湯に10分ほどの「足浴」。
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